エフェクターは簡単に言っちゃうと「音色を変化させる機械」のこと。使い方としては楽器(ギター、ベース、キーボードなど。ボーカルやドラムにだって使える)とアンプの間に入れて使うのが普通。普通じゃないのはどんなのだってことになると話が長いので、今回は普通なエフェクターについて。まず見た目で分類すると、ミュージシャンの足元にごろごろ転がっている「コンパクトタイプ」と、アンプの上などにラックに入って置かれている「ラックタイプ」に分けられる。一般に「コンパクト」=「単機能、安い」、「ラックタイプ」=「高機能、高い」と考えていい。
「コンパクトタイプ」はほとんどが機能は一つ。歪ませる、とか音を広げる、遅らせるなどと決まっている。だから必要に応じてつなぎ変えたり、新しい機能が欲しければ買い足す事になる。あと、これらはだいたいが電池で動く。
使い方は簡単。楽器からのシールドを「インプット」につなぎ、「アウトプット」からシールドでアンプにつなぐ。いつものようにアンプの電源を入れて、音が出るのを確認したら、とりあえずエフェクターについているつまみを全部真ん中位にしてからスイッチを踏んでやればいい。最近のはスイッチが入ると小さなランプが点くようになっているのが多い。スイッチを踏むと何か音色に変化があるはず。後はいろいろつまみをいじってやると、そのつまみがどんな働きをするのかわかると思う。つまみいじったくらいじゃ壊れないから、いろいろいじってみるとよろしい。0とか10とか極端にどっちかにしてみるとわかりやすいかな。あるメーカーの開発者の話を読んだら、つまみが全て真ん中の状態が、作ったほうが「これが基本的なこのエフェクターの音」と考えている音なのだそうな。
つなぐ順番もある程度決まっているのだけど、それはまた後で。つなぐときに忘れちゃいけないのは、「つなぐとどんどん電池は減っていく」ということ。エフェクターのスイッチが入っていればもちろん音は出ていなくても電池は減っていく。それだけじゃなくて、インプットにシールドをつなぐだけで実はメインのスイッチが入っていて電池は消費されている。だからしばらく弾かない時は、アンプのスイッチを切って(アンプを切っておかないと、シールドを抜いた瞬間に大きなノイズが出て、アンプがとんじゃうことがある)からエフェクターのインプットからシールドを抜いておく。なんだかせこくてみみっちいことかもしれないけれど、これを怠っていると、例えばリハーサルでは音がちゃんと出ていたのに、本番ではエフェクトがかからないどころか音も出ないなんてことにもなる。最近のエフェクターは音質も機能も良くなっている分、電池の消費量も激しいから注意。まあACアダプターをつないでしまえばそんな問題は気にしなくていいのだけれどね。
さて、ラックタイプのエフェクターはしばらく縁がないかもしれない。なにしろ「高い、重い」ので、持ち運びが大変。ある程度専門知識も必要。そのかわり、コンパクトタイプ何個分もの機能が納められていたり、その組み合わせを何百種類も記録しておく事ができたり(こういうのをマルチエフェクターと呼んでいる)と便利ではある。コンパクトと同じか、それ未満の機能しかないラックエフェクターもあるが、そこらへんは複雑で、その分音がめちゃくちゃいいとかそれなりの理由があるからややこしい。ちなみに電池で動くものはまず存在しない。
プロの機材を見ているとけっこうラックのエフェクターが並んでいたりしてあこがれてしまうけれど、まずはコンパクトのエフェクターをいろいろいじってみて、ある程度使えるようにもなって、専門的な知識も増え、「どうしてもこういう音がほしい」という欲求があれば手を出したほうがいいだろうと思う。金額も半端ではないし、それに自分では劇的に音が変わったつもりでも、他のメンバーからすれば「あれ、変えたんだ? 気づかなかったあ」てなもんだからである。
エフェクターについては「ボス」というメーカーが出しているエフェクターカタログが参考になる。ボスは一通りのエフェクターを発売していて、使っている人も多い。楽器屋に行けばだいたい置いてあるはずだからもらってみるとよいだろう。