1・楽器の扱い、手入れについて

 機材の故障が増えています。特に多いのが、楽器を倒したことによる破損と、ギターやベース内の接触不良や断線です。
楽器を倒すうんぬんというのは単に気をつければいいだけの話です。不安定な場所に立てかけないで、ちゃんとスタンドに立てる。床に寝かさない。この2点を守るだけで随分違います。床に寝かせておいて踏んでしまった場合、ほぼ100パーセント、ネックが折れるかいかれてしまいます。

 接触不良は、弾く前後に次の点をチェックしてくれればこれも随分と減るはずです。シールドを挿すときに、シールドのプラグの緩み、楽器側のジャックを固定しているナットの緩みがないか確かめてください。次にボリュームのノブを触ってみて、ガタつきがないか確かめてください。弾き終わったときもこの3点の緩みやガタつきを確認してもらえると、断線まで行かずに済みます。

 以上は故障しないためにすることです。
 
 以下は、弾きやすくするためにすることです。

 着古して襟元が伸び切っちゃったようなTシャツでかまいません。柔らかい布を用意してください。弾き終わったらネックと一本一本の弦、指板を「ざあっと」でいいから拭いてください。あとはボディの表面についた手の油をぬぐってください。所用時間わずか1分。これだけで弦の寿命は大きく延びるし、ネックがベタベタして弾きにくいなんていうことも避けられます。自分が気分よく、使いやすくするためにも、自分の後に使う誰かのためにも心がけてほしいと思います。

 「楽器をいい加減に扱っていると、必ず本番で裏切られる」というのは真実です。今までも何回も本番になって音が出ないとか、部品が壊れるということがありました。どれも丁寧に扱っていれば、日頃楽器の状態をチェックしていれば防げたトラブルです。

 これだけ故障が増えるというのはある意味、それだけたくさんの人が長い時間弾いているということの現われです。そう考えればそれだけ技術も向上するわけだし、喜ばしいことです。ただし問題は必要以上に故障が増えているというところにあるわけで、各自、故障を減らすように扱いと手入れに気を配ってください。